2011/11/15 クラブサンデー『新鮮B組』『ニノ前しいの使い方』など

もはや完全に気まぐれ更新のこのブログ。久々にクラサンの感想。

新鮮B組 (熊之股鍵次) <読切> 初公開日:2011年11月15日

「無料のコインでマンガが読める」サンデーうぇぶり

サンデー超10月号が初出。作者の熊之股鍵次先生は険持ちよ先生のところでアシスタントをしている沼さん
ギャグ作品なんだけど、ボクはこのブログでも何度か言ってるように、お笑いに関してはもう完全にセンスが合うかどうかだと思ってマス。読む人の年齢や経験に左右されるものと解釈してマス。

そういう前提で話をしますが、ボクはあまり笑えなかった。これは最近ボクのメンタルが低調なことも影響しているかもしれない。
人外生物が自分以外の人間には受け入れられていることのギャップで笑わす、というのはよく使われる手法だけど、それに何かプラスしたものを感じとれなかったので「いつものアレだな」で終わってしまった。砂吐きとべアクローのところはちょっとクスッとしましたけど。貝だもんなぁ…w
ただし、画力には感心しました。とても丁寧で、細かいところで笑かそうと努力しているところが伺えますね…、という風にしたり顔で批評的に読んでしまうあたりに、やっぱりボクの方ではまだマンガを受け入れる状態に戻ってないのかも。

ニノ前しいの使い方 (猫砂一平) <連載> 初公開日:2011年11月15日

「無料のコインでマンガが読める」サンデーうぇぶり

既に角川からライトノベル末代まで!」を3巻出している猫砂先生のマンガ初連載作。第1話のアオリには『ラノベ作家から華麗に転身!』とあるけど、おそらく転身ではなく兼業ということじゃないのかなぁと思います。猫砂先生のtwitter(3つあるアカウントのうちの一つ)によると、ファンからの「4巻はまだですか?」という問いに対して、

と答えていますw まぁどうなるかは神のみぞ知る。若干の不安はお相手が何かと話題のスニーカー編集部というところですが、サンデー編集部も何かと話題なのでいい勝負だ。

さて、猫砂先生はすでに読切で4作品がクラブサンデーに掲載されていまして、最初の作品『死神さんの時限爆弾』のときからファンでした(佐藤藍子風)。猫砂先生の作品には独特の味があっていいですねぇ。

前置きがいつも長くなる。『ニノ前しい〜』の話。
まず絵に大きな変化を感じました。ボクは『死神さん〜』の絵柄が好きだったんですが(描き込みとかは少ないのですけど、読みやすくて好感が持てる絵柄)、そのときよりもイラスト的な画風で女の子が超カワイイ



ど真ん中ストライクの白鳥純
猫砂先生にはソレを期待していたわけじゃなかったボクとしては望外の喜び。カラー塗りも素晴らしく(パンツ的に)、いや〜びっくりしました。


いろいろと反則過ぎる。特にひざ裏

ただ、ストーリーの方は正直良くわかんないw 猫砂先生自身ファンであることを公言している、ゆうきまさみ先生の名作『究極超人あ〜る』系統の作品ですね。
ボクはサンデー超11月号の3話まで読んでますが、いまだに掴みかねている…。単行本は買うけどね。

あと猫砂先生はプログラマでもあり(マルチすぎる)、この作品でも小ネタがしばしば。
まず、主人公の名前『二ノ前しい』の由来が、『28』(しいは28号であり、これは鉄人28号R・田中一郎の28号が元ネタ)の16進数表記『1C』からとのこと("1"は「"2"の前」という意味)。ちなみに彼らのクラスも1-C。CはC言語から(先日、C言語の作者デニス・リッチー先生がお亡くなりになりました。合掌)。
また、一話扉絵にある



UNIXのコマンドで、意味は「この世界から人間をすべて消して自分の世界に置き換えろ」ということ。なかなか意味深。他にもいろいろ小ネタが詰まっていそうです。


つまるところ、この作品は「猫砂ワールドについて来れるかい?」と試されているようで、ボクとしては受けて立つぜ!という気構えで臨んでおります。