2011/2/18 クラブサンデー『覚の駒』など

ニヤニヤしようと思って買った『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』がエロエロすぎて困ってマス。うう、モバMANのことは全然分かってなかったぜ。こんなコンテンツもアリだったのか…。サンデーで『マリと子犬の物語』を描いていた爲永ゆう先生が『ヌードファイター柚希』というちょいHなコメディを描いていたのは知っていたけど、『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』はモロ直球というか、お子様向きではないね…。ちくび券がどうとかというレベルじゃなかったわ…。しょうがないので、とりあえず全巻揃えておきますけど

覚の駒 (内富拓地) <読切> 初公開日:2011年2月18日

「無料のコインでマンガが読める」サンデーうぇぶり

内富拓地(ウチトミ タクジ)さんはtwitterをやられていて、それを見ると藤田和日郎先生のとこのスタッフさんっぽい。確かに絵の雰囲気とか勢いとか藤田先生っぽいところがある。
ていうか、チーフアシさんか! 藤田先生とのtwitter上での会話がtogetterにまとめられているデス(→藤田 和日郎(@UCHITOMITAKUJI )氏、メインアシスタントの初読み切りを評論する。 - Togetter
藤田先生のマンガ評はやっぱり鋭いというか、ボクなんかとは観る眼が全然違うね。当たり前だけどw 創り手さんはやっぱり厳しい。ボクは完全に受け手で自分で創作しようなんて気がないからアマイんだよなぁ…。
あと、説教wという形を取った藤田先生の弟子のマンガの宣伝力。藤田先生のtwitterをフォローしている人はみんな読んでみたくなるもんね。さすがは藤田先生。器のデカさを感じることしきり。
まぁボクは完全なただのペラい一読者だけど、感想を書かないより書いた方が喜ぶだろうということで、ペラい感想を書くナリ。


えー、ストーリーは『主を失い羅刹のごとく暴れていた降将「八重新兵衛」が、物の怪「覚」に自分でも気づいていなかった本心(「要の一手」)を見抜かれたことにより、憑き物が落ちたかのように晴れ晴れしい気持ちで最期を迎える』というもの。なかなか難しそうなテーマですが、演出力で押し切った作品かなと。演出の雰囲気はやっぱり藤田先生仕込みと思えマスね。
あと、読んで思ったのが、なんて密度が濃いんだ!ということ。細部に細かい配慮がしてありマスね。例えば将棋の駒の書体の「水無瀬」の話なんて、かなりの将棋ファンじゃないと知らないぞw しかもそれもうわべだけじゃなくて兼成のことや、本当に将棋の駒の書体が「水無瀬」で描かれてることとか(「角行」の裏の「龍馬」は水無瀬の行書体じゃなく楷書体になっていて、これはマンガ的なわかりやすさを選んだのかなーと思いマス)。この書体をマネするのはめんどくさかったろうなー。
あと、「覚」の手の滑らかな描線や、迫力あるコマのかずかずに感心することしきり。こういう読切作品は当然のことながら背景も全部自分独りで描いているんだろうし、ものすごい時間かけたんだろうなぁ…。
そんな感じに絵の表現力と細かな描写にグイグイ引き込まれ、とても面白かったデス!


ここからは将棋ネタ。重箱の隅をつつくとですね、将棋解説で先手(「覚」側)の玉(「王将」になってましたが)は龍馬を切って銀で縛ると後手の勝ちだ、というものがあったけど、実際は即詰みの状況デス。△3九龍馬▲同玉△4八銀▲2八玉△3九角▲1九玉△2八金まで。これは簡単な詰将棋です。まぁ逆にそんな簡単な詰みを見逃してしまうくらい、自玉(自分の主)が気にかかってしまっていた、という解釈ができるかなー。

ツール! (stage54) (大谷アキラ) <連載> 初公開日:2011年2月18日

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もうさ、毎回毎回面白いって書くの、おかしいかな。ブレーキにボトルを挟むとか、あまりにも恐ろしい技を編み出しただけじゃなく、ブレーキ効きすぎて前転とか、もうマジで自転車乗りには想像するだけで背筋が凍るというかゲロ吐きそうになる怖さがあるw やばい、好き過ぎるわこのマンガ。なんとかしてくれ