2011/11/4 クラブサンデー『国境なき学園』 『PEA』
クラブサンデーの感想。ちょっとずつ遡って読切の感想書いてます〜。
国境なき学園 (VIVIAN) <読切> 初公開日:2011年11月4日
『ハヤテのごとく!』の畑先生のところでアシスタントをされているたVIVIAN先生(twitter)の作品。VIVIAN先生はインドネシア人女性で、既に"Prambanana"というマンガを発表されているようです。
(2011/12/3追記。現在はインドネシアに拠点を移しているそうです→サーチナ-searchina.net)
元々VIVIAN先生はインドネシアにあるマンガ学校の出身だそうで、その設立者は茶花ぽこ先生という日本の作家さん。夫婦でインドネシアに移住した際にマンガのワークショップを開いたところ大盛況で、マンガ学校を創立することになったそうで。すごいヴァイタリティだ! 尊敬してしまう。
茶花ぽこ先生のインドネシアでの体験がマンガになっているようで、なんだか面白そう。
移住楽園―バグース・パラダイス (クロスカルチャーライブラリー)
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さて、この『国境なき学園』ですが、絵や表現に畑先生の影響が強く出てる。まぁ、畑先生も最初の頃は「クメタが新連載始めたの?」なんて言われてたりもしたけど、今では既にマンガ語法を確立しているのでそんなことも言われなくなった。むしろ畑フォロワーをチラホラ見かけるようになってイロイロと感慨深い。
ちなみにボクはハヤテの第1話のカラーを見て以来ずっと変わらぬナギ厨なので、畑先生の絵がヘタクソとか(本人が言ったり誰かが言ったり)見聞きすると傷つく。サンデー48号の表紙は最高。
『国境なき学園』はインターナショナルスクールのルポルタージュ風で、もちろんマンガ的な誇張はあると思うけど、楽しそうな雰囲気がよく出てる。お金持ちばかりがいそうなところも白皇学院ぽいね。読切作品としては短いので、もうちょっと長い話を読みたいな〜。作者の体験を元にしているそうで、こういうマンガはVIVIAN先生のように実際にインターナショナルスクールにいた人にしか描けないと思うので貴重ですヨ。
この作品は日本語だけじゃなく、英語版・インドネシア語版もあって、おそらくは台詞・擬音表現は全部VIVIAN先生の手によるもの。こういう才能は誰もが手に入れられるものじゃないので、いろいろと期待しちゃいますね。
PEA (山口アキ) <読切> 初公開日:2011年11月4日
サンデーで畑先生とくれば若木先生。ボクの中で完全にセットになっているお二人ですが、そんな若木先生の新しいアシスタントの山口アキ先生のまんカレ努力賞作品。
はっきり言いまして、この作品超好き。 ヌルコメ(ヌルいラブコメのこと)最高! なんで努力賞なんだよ入選即連載だろが。
「片思いだと思っていた女の子が実は自分のことを好きで、ちょっとした騒動の後にめでたく結ばれる」
という、まったくもって頭のネジがユルユルになるストーリー。こんなん大好きっす。何も考えずに楽しめますわ。ヒロインはカワイイし、主人公もちょっと軟弱だけどそんなに臭みがない俳句好き少年という設定もいい(ダメ人間的に)。ほわほわ〜。
しかし、まぁ世間は許してくれないでしょうね。深みがないとか(そんなんいらんわ)、中学生の妄想かよ?とか(どうせ精神年齢は中学生だよ)、童貞が好きそうとか(ど、ど、ど、童貞ちゃうわ)、そんな感じで。
でもそんなのどうでもいいんだよ。現実なんてクソゲーなんだから。才神さんカワイイよ。