原発事故についてのメモ

お久しぶりです。
どうも最近は震災のことで頭がいっぱいで、マンガがなかなか頭に入らない状況です。週刊、単行本など気になってるのは全部買っているんだけど、なんというかニュートラルな気分で読むことが難しい…。
サンデー本誌をはじめとしてクラブサンデーやサンデー超で新連載が続々始まったリ(作者の皆さん、おめでとうございます)、同時に終了する作品もいろいろあって(皆さん、お疲れ様でした)、話題には事欠かないけど、気持ちが落ち着いたらまとめて感想を書くつもり。


やっぱり原子力発電の事故が気になります…。原発については、今までは消極的賛成というか、まぁ他人任せのところがあったけど、ちょっと今では原発に賛成はできませんね…。まだ人類の手にあまるくらい、危険すぎるシロモノです。昔、高レベル放射性廃棄物の「地層処分」というものに関わる仕事をほんの少しだけしていましたが、今の日本では未だこの使い終わった燃料をどうするか決定していないんですよ。それなのに50基以上の原発が稼働しているという現実。
よく『原発は他の発電に比べて発電コストが安い』なんて話を推進派の人はしますが(あとは「環境に優しいクリーンエネルギー」とも。今となっては笑えませんけど)、これには後始末にかかるコストや事故でのリスク評価は含まれていないわけです。推進派の電力会社・マスコミ・御用学者連中は当然そういうことを理解していて黙っていたんですよ。これからも黙っていることでしょう。
さすがにこれからはその欺瞞に気づく人や、今までその事実を見逃していた人の中にも転向する人が現れる。


『今回は1000年に1度の災害が起きてしまった』なんてことを言う人もいますが、1000年に1度であっても、そのような災害が40年間の間に起こる確率は


1-(1-\frac{1}{1000})^{40} = 0.039
で、実におよそ4%の高確率です。もし原発運用を100年以上続ければ(おそらく国はそのつもりでしょう)、その間にこの規模の地震津波に日本が襲われる確率は10%ほどになる。まぁこれは単純な計算ですが、原発がどこに建設されているか見てみれば(出典:平成21年度 エネルギーに関する年次報告 エネルギー白書2010)、そのことがいかに危険かがよくわかる。日本は宿命的に地震津波と付き合っていかなくてはならないのです。どうしたって原発を作るには向かない国なんですよ。

おそらく、というか確実にこの事故の処理には年単位の時間がかかる。いまだにチェルノブイリ近辺では農地や森林の汚染が続いている(出典:チェルノブイリ事故による放射線影響と健康障害 (09-03-01-12))。今回の事故の近辺も放射線の影響は続くでしょう。農業・林業・畜産関係はすべて不可能になる…。


ブルーなネタばかり書いてスイマセン…。ボクの予想が外れることを願っています…。次のエントリも震災ネタで、「募金をどこにすべきか?のメモ」で行こうと思ってます。