2011/1/25 クラブサンデー『アララギ譚』など

KING GOLF』(佐々木健)が第56回(平成22年度)小学館漫画賞を受賞されました。おめでとうございます。審査員のコメントが出たときに記事を書きたいなー。

全然関係ないけど、最近加藤元浩先生の『プロの現場で使えるパース講座』という本を買ったんですヨ。ゆうき先生などが話題にされてたんで興味出ちゃって。マンガ家志望者とか初心者向けのパース(遠近法)入門本なんですが、これがわかりやすくてスゴク面白い!
ただ、これ読んでからは、読むマンガのパースが気になっちゃってしょうがない。このシーンは正しいパースを使ってるか?とかチェックしちゃって(わからないくせに)、素直に楽しめていないような気がしてしまい、その点はなんだかなーです。もちろん、加藤先生の本が悪いんじゃないです。ボクがアホなだけです。別にマンガを描くわけでもない、ただのマンガ読みが読む本ではなかった気がする…。
だけどスゴクためになったというか、ボクみたいなド素人でもわかった気にさせてくれる本です。ホントにちゃんと理解はしてないんだけどね。ちゃんと理解するには、結局は場数踏まないとダメだと思いますネ。あとは一眼レフで写真撮りまくらんとね。。


さて、今日はクラブサンデーの更新日。今回から(?)マンガを読むときに広告がついたね。ようやくという気がしないでもない。クラブサンデーは結構お金かかっていそうなのに、収益を上げきれていないような気がしてたんですヨ。もちろん新人・若手の作品発表の場という意味では単純にお金に変換できない利益はあると思っているけど、それにしても負担ばかりでは長続きできないような気がしていて、そうなるとボクが困る、というわけで広告のような仕組みは必要だと思ってた。
あとは、有料でもいいからバックナンバーを読めるようにしてほしいなー。まぁなかなかたいへんだとは思いますが……。

アララギ譚 (雲峰はつ) <読切> 初公開日:2011年1月25日

「無料のコインでマンガが読める」サンデーうぇぶり

雲峰さんは第62回(2008年)小学館新人コミック大賞で入選されている。中性的なカワイイ絵柄です。ボク的にふくやまけいこ先生にイメージが近いかな。読んでいて、主人公の一人の蘭クンは、実は女の子に違いない!、という謎の確信があったけど、最後まで男の子だった。ちぇ。
あらすじは、
「ひねくれているけど、みんなの役に立ちたいと思っている心優しい少年・中山。素直じゃないので、他の人たちには本心を言えず、皮肉めいたことしか言えない。しかし、『蘭』という謎の少年に本心を見抜かれ、結局他のクラスメートの信頼も得ることになってハッピーエンド」
だと思うんだけど、これで合ってるのかな? ハッピーエンドではあるんだけど、基本的に中山自身が変化した(成長した)というよりは、蘭という「旅人」の登場でクラスメートとの関係性が変わっただけと理解したんだけど。んー、なんか読解間違ってるかなー? 少なくとも、「素直になった」のは「本心を見破った」蘭に対してだけだと思うんですよ。それが悪いわけじゃないんですけどねー。
独特の雰囲気のある作風で、平手先生と同じような匂いを感じました。嫌いじゃないし、むしろ好きなんですが。
あと、さらにボクのケツの穴の小さいところを見せておくと、一コマだけ和服が右前になってたことと、「省みず」は「顧みず」だということが気になりました。こんなこと、どうでもいいよなー……。

DCD (田口ケンジ) <連載> 初公開日:2011年1月25日

「無料のコインでマンガが読める」サンデーうぇぶり

ヤミ姉がカワイイところを見せたあとのコメディ展開への流れが素晴らしい。ここらへんが田口先生の真骨頂だと思うです。天性のセンスを感じマス。
気になるところは、まずは、パース本読んだ後だから、弾丸を避けるシーンのパースが気になってしゃーない。どれがHLでどれがELなんだ?相変わらず、本筋と無関係なところで引っ掛かるオレ。あ、薬莢外れてたのは良かったw
それと、円子が死んだのはまぁいいんだけど、円子がフェンスよじ登ってる時に五代はなぜ抑えないんだよー、と思ったり。
まぁいつも通り楽しめたなー、とは思うんですが、やっぱり全体的に絵は気にかかるかな…。本誌特別編や単行本作業等、今回かなりスケジュール的にキツキツだったと思うんだけども。

いつわりびと◆空◆ (飯沼ゆうき) <連載> 初公開日:2011年1月25日

「無料のコインでマンガが読める」サンデーうぇぶり

黒羽ってなんでボクっ子なんだろ。しかし、今回のカワイイ黒羽絵は反則だな。白・黒羽。まさにヒナギク。何書いてんだ俺は。今までは悪女で翳のある女性キャラで通してきた黒羽だけど、なんだかこれからはギャグ描写もこなせそうな雰囲気。それをキャラ崩壊というのかキャラの成長というのかはわからん。しかし、作者の烏頭目への愛は本物だなー、とつくづく思いますです。

揉み払い師 (空詠大智) <連載> 初公開日:2011年1月25日

「無料のコインでマンガが読める」サンデーうぇぶり

ついにクラサンに来ちゃったよ。しかも、エロボイス付きで。
揉み払い師』って、基本的に悪ふざけのカタマリですよ。主に担当編集がフザケていると思われます。まず、クラサンでのアオリ文章が

乳房を揉みしだき闇を消す!新ジャンル・ファンタチチー!

なんなんだよ、『ファンタチチー』って。作品説明の文章も

若い婦女ばかりが取り憑かれる摩訶不思議。胸元に巣くう“邪霊”を放っておくと身体と心が蝕まれ… これを白紙にするのが揉み払い師!!

「摩訶不思議」って…。お前がそう仕向けたんだろが!!
話数単位も「第1乳」とか人をナメてるし(「おっぱい」をじゃないよ)、第1乳タイトルが「き、気持ちイイ…」。小学館三点リーダを正しく使わなくていいのかよ…ってツッコむところはそこじゃない。サンデーは女子小学生も読んでるんですヨ?
担当編集は小学館で出世したくないんでしょうか? 他人事ながら心配になります。この時期は、各地でWHFが開かれていますが、空詠先生がWHFでサイン会をすることは一生ないと思いマス。 アキバのどこぞの書店ではやりそうですが。
まぁそんなファンタチチー・マンガ、読んでみるとスクリーントーンを惜しげもなく使ってますね。さすが、2万円を超える額をスクリーントーンに費やしただけのことはありました。空詠先生はマンガはアナログなんですね。ぜひとも生原稿を見てみたいです。
あと、カワイイ女の子を描きたくてたまらないんでしょう。ヒロインの小波ちゃん(貧乳)の着る服は日毎に全部変えています。その意欲が素晴らしい。

こういう頑張りは大事ですよね。ちなみに帽子とブーツは毎日一緒なんだけど、タイトルページだけはブーツも違いますね。
エロボイスについては、吉祥寺笑先生が『ソワチネ』で培った努力の結晶が、とんでもない使われ方をしてしまってボクは泣きそうです。芸術をナメてる(「おっぱい」をじゃないよ)よなー。ちなみに、ボクが初めてエロボイス・マンガを体験したのは花見沢Q太郎先生の『ザ☆花Qワールド』だったと思いマス。ナツカシス。
おっぱいシーンについては、百聞は一見に如かず、ですネ。ノーコメントにしたいと思いマス。

ボクにとっては、このマンガはギャグマンガですね。揉んでる描写も全部ギャグに見える。小影が最後の除霊をするためにわざわざ手袋を脱ぐシーンは大笑いしてしまいましたヨ。主人公とヒロイン(小波)が真剣であればあるほど、オカシサが込み上げてくるので、最後まで真顔で突き進んでほしいと思いマス。